のれんのうんちく

古くは、建物に直接風や光が入るのを防ぐためや、外からの目隠しとして、内外を柔らかく仕切ったのが始まりだといわれています。

冬は寒風をしのぐ厚手の綿布を用い、夏季は涼しげな竹や葦を編んだものを掛けたそうです。

暖簾は後に商店の営業の目印とされるようになり、開店とともにこれを掲げ、閉店になると先ずは暖簾を仕舞う(片付ける)ことでそれを示しました。

戦前戦後の屋台・飯屋などの店では、客が出て行く時に食事をつまんで汚れた手先を暖簾で拭いていくという事もあり、「暖簾が汚れているほど繁盛している店」という目安にもなっていたようです。

銭湯・旅館など入浴・温泉施設がある建物においては、「ゆ」などと書いた「湯のれん(ゆのれん)」を掛ける事がある。また、「女湯」「男湯」などの暖簾を下げて区別を分かり易くし、時間帯により下げ替えて場所の置換を示す事もある。

暖簾は、聖なる領域と俗なる領域を結界する意も持っており、料理店などの調理場と客席を分けるようにかけられることもあります

 

派生的な意味での暖簾の使用例としては、スキャンダル等が原因で信用・名声等を損なう事を「暖簾に傷が付く」といい、さらに廃業するに至っては「暖簾をたたむ」あるいは「暖簾を下ろす」ともいいました。

奉公人や家人に同じ屋号の店を出させる(出すことを許可する)ことを「暖簾分け」と言います。

 

そういったことから現在では、飲食店の顔ともいわれるようにもなりました

お店の方の想いが詰まった暖簾の制作のお手伝いをできればと思い制作しております